2015年御翼2月号その3

成功の秘訣 ―― ロバート・シューラー博士

 「七つの子」「シャボン玉」の作詞者・野口雨情(一八八二‐一九四五)は、文学を学ぶため東京専門学校(後の早稲田大学)に入学した。その時代、キリスト教についても勉強し、野口雨情の夢は、後世に残る詩や歌を作ることになった。 雨情は結婚後、詩作で身を立てるため、七歳の息子を妻にまかせ、一人家を出る時作った詞が「七つの子」であるという。可愛い七つの子を置いて行く親の寂しさをうたっている。更に、長女みどりは、生後八日で夭折(ようせつ)(若くして死ぬこと)、幼い娘が亡くなったとき、「シャボン玉」を書いた。幼い命がシャボン玉のように天に昇って消えたのだ。その詞が、讃美歌「主我を愛す」から作られたメロディーに載せ、歌われるようになった。雨情は、娘との天国での再会を夢見て、絶望することのない歌を作ったのだった。

 成功の秘訣は、難しいものではない。The secret of success is still simple.
 必要を見出し、満たしなさい。Find a need and fill it.
 傷を見出し、癒しなさい。Find a hurt and heal it.
 問題を見出し、解決しなさい。Find a problem and solve it.
 働き手を見出し、助けなさい。 Find a worker--and help him or her, too.
(使徒20・35「あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」)

 人が基本的に必要とするものは 
1 衣食住 (Food, clothing and shelter)
2 安全保障 (Security)
3 家族、友人 (Family and friends)
4 理解され、真価を認められること (To understand and be appreciated)
5 人助けをすること (To help others)
6 神を見出すこと (To find God)
 誰もがこれらの基本的な必要性を持っている。法人や企業においてもそれに近いものがある。これらの必要を満たすための製品・公共事業を提供することが成功への道である。どの地域社会にも、未だに満たされていない必要性が数え切れないほどあるものなのだ。そして多くの場合、それらの必要性は、あなた自身の必要と一致している。   
Robert H. Schuller, Power Thoughts より

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